風鈴神社

自然の囁きを声として反復することでメロディーを生み出すブログ兼放射性廃棄物処理場。はじめての方は「☆☆☆」か「はじめての方向けの引用」のカテゴリーからどうぞ。

引用の回想

未来の事実を知ることができないというのは、認識によって現象、記録、情報を過去や現在において知ることには限界があるということではなくて、まず最初に認識を事実として扱っているから、何か未知のものを知ることには意味があると考えているだけだという…

現行政権の道徳的要求

強硬採決などという外見に騙されてはならない。単純に野党は役立たずで与党はアメリカの言いなりだということさえ知っていればいい。つまり日本の国会では自国の政策を決定することはできないということである。もうひとつの児童ポルノの罰則化の方が問題で…

ため息の居場所

小説家が退屈しきっているということは読者はそれに輪をかけて退屈しきっているということである。都合のよさは凡人がいかに勝利したかを物語っており政治的義憤ですら単なる口実にすぎない。現代の闇などを書いたところでまったく大したことにはならないだ…

原発回帰の独断幻想

原発事故ほどすばらしい見世物はなかったということは多くの人間が住民参加型の政治ゲームを求めたことからも明らかである。原発事故を事故の博物館に納めるための原理はアプリゲームの課金とまったく同じである。なぜ買うことは解放なのか。それは使って遊…

娯楽の政治

娯楽やゲームが人間を堕落させると告発することは、つまり娯楽やゲームに政治的な影響力があるということを認めることである。もちろんこれが技術的な観点で捉えられる限りは軽薄な態度が商業的な道徳とともに持ち込まれることになるだろう。それでも学問の…

Strange Days

その店は批評家たちから「Strange Days」と呼ばれていた。良くも悪くもないといった感じの店で、常連客が自分達のみじめさを競いあっていた。探偵の仕事でなければ来たくない所だ。「仕事の依頼のことだが」店主は慣れた手つきで書類を渡してきた。確認を済…

冒険者のゲーム

システム効率性の限界点。人間を記号化するのは人間を量的規定にするためなのだが、そうすると逆に複雑なシステム系を導入しなければ楽しむことができなくなる。操作ではなくコミュニケーションをルール化して記号をループさせなくてはならないのだが、ルー…

世界大劇場(聖体神秘劇)

核抑止における狂人の仮定は理性的に核兵器を使用することができるという信仰によって維持されている。もはや核兵器を持つことは国家にとって理性的でないにもかかわらずである。国家主権を直接破壊できるような核戦争は近代的な戦争のカテゴリーには入らず…

よくわかる日本政治2

日本国憲法によれば、自由や権利は濫用によってではなく公共の福祉のために利用されなければならないのだから、集団的自衛権を国民を守る義務として積極的に活用していかなければならない。そのためにはどんなに無能な政府でも実行できる貨幣増刷まがいの金…

よくわかる日本政治

自由貿易の信者でなくとも閉鎖的であると評判な経済政策によって少子高齢化社会に入った日本は、世界でも有数の産業用ロボット稼働率と外国人労働者の日本語教育や職業訓練により、排外主義と社会保障の破綻による民主的暴動という成果を生み出した。アメリ…

学生

授業の終わるチャイムが鳴り 一人すばやく教室を出て 向かう先は図書室だ ミケランジェロのエレミヤに プルタルコスのシーザーに モリエールのアルセストに 重い気分を打ち明けて 入ってきた時と同様に 一人で教室に戻っていく 授業開始のチャイムが鳴り 席…

企業ゲーム構想

前提条件は科学による発明を文化のマネジメントに転換することである。スマートフォンをマイナンバー制度の導入とともに公的に支給することで、就職、結婚、教育、医療、裁判、調査、娯楽等々をサービス化する。数学的可視化による画一的な記号操作は段階の…

ある詐欺師の告白

私の思い上がりは、自分がまだ心の中で真理の殉教者であることだった。これでは学生と同じである。人は何のために我が身に虚栄心を蓄えるのだろうか。金をむしりとられるためだ。金をむしりとるためにはいくつか知識を持っておかなくてはならない。一番重要…

声変わり

私はみんなと同じな少女 歌って踊れても同じな少女 こんな声は嫌じゃない?虚空に向けた恋心 宙に浮かんだその声で いとしい彼の名を呼んだ私はみんなと同じな少女 歌って踊れても同じな少女 こんな声は嫌じゃない?不安に怯えた雨の日に 綺麗に響くその声で…

国民国家を買おう

ソフォクレス、テレンティウス、ラシーヌの神話構造分析から兄弟姉妹の結婚の関係を導き出すこと。— ギム (@tokikyoumoto) 2015, 5月 20 論理的には国民国家を廃棄するためには、国民が国家を貨幣で買えばよい。しかし貨幣の価値を決めているのは国家である…

呟いてみる2

・我々の疑問ははたして現在職人芸的な芸術はよいものなのかということである。これは技術主義的ではないだろうか?それは結局、テクノロジーの普及と「やる気」の問題だということになるだろう。ここにこそ素人芸が人気のわけがある。下手でも欲求を満たし…

呟いてみる

・書評というものは実に楽しいものであって、他人の粗を探したり、自分が正しいことの優越感を感じたり、大真面目で「作者はこう言いたいのだ」と自己主張したりすることができる。しかし何より大事なのは、相手が死人や有名人な場合に気晴らしができるとい…

企業国家の歴史

人種差別とナショナリズムしか生み出さない国民国家を廃棄した企業国家が成立してからというもの、憲法は利潤原則に、組織は使用システムに置き換えられた。法律体系というものは抑圧された奴隷の目に見える幻想だということがわかったのである。軍、エネル…

人間の建設

建築の第一条件は壊れないようにするということである。ということは壊れるものが対象であり、それはいつか壊れるのだということを知っているでなくてはならない。第二の条件は出入りができ、外を眺めることができるということである。棺桶と監獄にならない…

声の名付け

人間という職業からの転職と人類に休暇届けを出すこと。人間がこの人生を一度しかないと感じるためには死の恐怖が必要である。死の一回性。その後で死ぬことが怖いのではなくて人生が無意味であることが不安であると知るのである。一度しかない人生がまった…

ほとんどすべての人のための哲学入門(ラノベ風)10

登場人物 櫛名田ヒユリ ボーカロイド戯言遣いが指揮をとる DNAの神託が 運命の女神の笑いとなり 二人の宝石に降りかかる 正義の味方の遺伝子は 巫女と遊女の双方に 煌めく星と花々を 籠に載せて持ってきた 予言の真偽を糺そうと 向かう先には虹の橋 かかる橋…

ほとんどすべての人のための哲学入門(ラノベ風)9

登場人物 戯言遣い 遊女コスプレ会場戯言「それでお姉さん、私は何をしたらいいですかね?」 遊女「単刀直入に言いましょう、神埼空海を裏切らせて欲しい」 戯言「あなたは私に何を要求されているのかわかっているのですか?世にも稀な正義の人で、寛容にし…

煽動文の流出

すでに実現したものもあるかもしれないが目標としての重要性がある限り記述を行う。 (1)価格と生産の安定を図るための共同行為を禁じている、反トラスト法のあらゆる禁止規定から、小企業を全面的に除外すること。 (2)市場体制の価格と生産を政府が直接規制…

ほとんどすべての人のための哲学入門(ラノベ風)8

登場人物 神埼空海 正義の味方 綺羅星流星 孤児 綺羅星鏡花 幼なじみ空海の個室空海「ご苦労だった、流星、鏡花」 流星 鏡花「「ありがとうございます」」 空海「(常に特定の敵を演出し、政府の特務部隊が英雄として大衆の不満を解消するように指揮する)政…

ほとんどすべての人のための哲学入門(ラノベ風)7

登場人物 神埼姫子 天才にして高貴なる神の巫女ついでに哲学者 神埼空海 正義の味方空港ロビー姫子「お帰り、空海さん」 空海「おいおい空海さんはまだ直らないのか。普通に兄さんでいいじゃないか」 姫子「あなたを兄さんと呼ぶことはできないのよ」 空海「…

ほとんどすべての人のための哲学入門(ラノベ風)6-2

夜空「それで何が言いたいの?」 姫子「道具の使用と理論の利益の間に決められた関係というものはない。ということは、理論に内在する利益の期待値が道具の使用と等しくなった場合に効率は最大になる。これが発明と呼ばれるわけだけど、逆に言うと発明の理論…

ほとんどすべての人のための哲学入門(ラノベ風)6-1

学「こんにちは、先生。今日は妹と一緒に来ました」 夜空「こんにちは。今日の科学についての講義が楽しみです」 姫子「ありがとう。期待していて。きちんと爆発を念じてあげるから」 学「変なことを言いますね」 夜空「先生はきっと緊張してるんですよ。兄…

ほとんどすべての人のための哲学入門(ラノベ風)5

夜空「あなただったのね、兄さんに変なことを吹き込んだのは」 姫子「久しぶりね。いきなり押し掛けてきて何の用?」 夜空「あなたに責任を取らせにきたのよ。私が兄さんのために何かできることはないか考えてちょうだい。あなたにはそれぐらいしか取り柄が…

ほとんどすべての人のための哲学入門(ラノベ風)4

登場人物 折口学 バカ 折口夜空 妹学「人生は無意味、問うことは無駄、考えることは果てしがない。ああもうわからない!」 夜空「どうしたの兄さん。何かあったの?」 学「お前には関係ない」 夜空「ないわけない。いつになったら一緒に寝てくれるの?」 学…

ほとんどすべての人のための哲学入門(ラノベ風)3

学「今日は自分で考えてきましたよ。質問し考える主体、つまり『私』というものが存在するということですね」 姫子「……」 学「なんですか先生、急に黙りこくって」 姫子「……」 学「先生何か言ってください!」 姫子「……」 学「僕が言ったことが気にくわなか…