風鈴神社

自然の囁きを声として反復することでメロディーを生み出すブログ兼放射性廃棄物処理場。はじめての方は「☆☆☆」か「はじめての方向けの引用」のカテゴリーからどうぞ。

ほとんどすべての人のための哲学入門(ラノベ風)5

夜空「あなただったのね、兄さんに変なことを吹き込んだのは」
姫子「久しぶりね。いきなり押し掛けてきて何の用?」
夜空「あなたに責任を取らせにきたのよ。私が兄さんのために何かできることはないか考えてちょうだい。あなたにはそれぐらいしか取り柄がないのだから」
姫子「男をたぶらかすしか能がなかったあなたに言われたくないけど、あなたの兄は気に入ったから別にいいわよ」
夜空「相変わらず口が減らない……売春はなしで。いくら法整備と衛生管理ができててももう兄さんが一緒だから」
姫子「嫉妬されたいの?まあ、最初に提案しようと思ってたのが言われたから魔法少女なんてどう?」
夜空「乳を搾られる家畜は嫌」
姫子「じゃあ働くんじゃなくて何かプレゼントでもあげたら?」
夜空「具体的には?」
姫子「金とか」
夜空「誰でもいいって言ってるようなものじゃない」
姫子「金が駄目なら残ってるのは一つしかないわね」
夜空「金しか頭にないの?」
姫子「あなた自身よ。これで解決じゃない」
夜空「……」
姫子「ほら早く帰りなさい。悲劇のヒロインにならないうちにね」