風鈴神社

自然の囁きを声として反復することでメロディーを生み出すブログ兼放射性廃棄物処理場。はじめての方は「☆☆☆」か「はじめての方向けの引用」のカテゴリーからどうぞ。

現行政権の道徳的要求

強硬採決などという外見に騙されてはならない。単純に野党は役立たずで与党はアメリカの言いなりだということさえ知っていればいい。つまり日本の国会では自国の政策を決定することはできないということである。もうひとつの児童ポルノの罰則化の方が問題である。これは外面的には国際社会に対する得点稼ぎにすぎないが、その内容は児童ポルノを所持していると思われるすべての人間に対する所持品検査、家宅捜索、現行犯逮捕の権限を司法権力に与えることに等しい。つまりどんな人間にでも法律的罰則を与えられる権限を警察は手に入れたということである。これに密告と個人情報の利用が加えれば高度の秘密警察として機能するだろう。何が児童ポルノであるかの判断など誰にもわからないのだから、画像をデータとして潜在的に所有していると見なされた時点で通報が可能である。さらにポルノの公的な承認を与えるための手数料を取ることもできる。つまり公共の福祉という口実の表現税でいくらでも金を稼げるということだ。これは表現の自由などというレベルではまったくない。なぜならどのポルノを流通させるかの権限は司法が握っているのだから、犯罪なのは「悪質な」児童ポルノだけだということになるからである。さらに教育的配慮として特定の心理的カウンセリングすら実行できる。これは明白な全体主義権力であり、この事を告発しないのは致命的である。