風鈴神社

自然の囁きを声として反復することでメロディーを生み出すブログ兼放射性廃棄物処理場。はじめての方は「☆☆☆」か「はじめての方向けの引用」のカテゴリーからどうぞ。

携帯型天子兵の帽子屋

「国民を守ってやろう。アメリカ国民をな!」
「我々は世界平和を目指して活動しています。ところで世界とはアメリカのことです」
軍事戦略のみならず経済戦略にしても、この「戦略」という言葉を使えるのはアメリカだけだということを思いだそう。我々は冷戦以後の世界にいるのである。平和憲法が世界平和を目指して進歩していくためにはアメリカの核兵器が必要だということ。その意味では人類が平和に共存していくことを目指すべきでは決してないというべきだろう。それが意味するのはアメリカ軍に投資するというだけのことである。規正緩和にしろ秘密保護法にしてもそうだ。市民を守る軍隊という神話は前大戦で破壊されたのにテロへの脅威という口実で市民なしの安全を守っているのである。つまり平和を守れという限り守られるのは軍隊の理念という「現実」だけなのだ。日常とは戦争であるというゲームの法だけが緊急事態の安全保障と戦うことができる。快楽への努力と自己不信の献身から生の苦痛と幽かなうめき声を語ること。効率的な寛容を憎悪の正義で攻撃すること。人の言うことに耳を貸さない美徳を身に付けること。こういったことはすべて次の言葉でまとめられる。「始めにリズムありき」「貨幣は自身の似姿によってキャラクターを創った」「利子は無担保の信頼投資によって資本になる」「近親相姦の享楽と兄妹結婚による地面からの浮遊」「運命の女神という娼婦に子育てを委託すること」