風鈴神社

自然の囁きを声として反復することでメロディーを生み出すブログ兼放射性廃棄物処理場。はじめての方は「☆☆☆」か「はじめての方向けの引用」のカテゴリーからどうぞ。

2014-04-12から1日間の記事一覧

ハンナ・アーレント『暗い時代の人々』

(…)話はモスクワの被告が明らかに無実であるということに移っていった。そこでブレヒトは、長い沈黙の後で次のように言った。「彼らが無実であればあるほど、彼らは死に値する」。この言い方は乱暴に聞こえる。しかし彼が本当に言おうとしたことは何であった…

象徴的裂け目としての冤罪

裁判制度にとって冤罪とは成功した行為であり、精神分析的な意味における失策行為だということ。このことが意味するのは、冤罪とは象徴的な裂け目だということである。冤罪が存在するのでなければ有罪と無罪という分け方に意味を与えることができないのであ…