呟いてみる2

・我々の疑問ははたして現在職人芸的な芸術はよいものなのかということである。これは技術主義的ではないだろうか？それは結局、テクノロジーの普及と「やる気」の問題だということになるだろう。ここにこそ素人芸が人気のわけがある。下手でも欲求を満たしてくれるからだ。芸術は生活の手段であることを忘れてはならない。
・消費者と生産者の同一性。TRPGによる価値転換演劇の実践。二次創作ではなく現実の生産。私はブレヒトよりもチェーホフを推したい。『桜の園』は現代でもまだ充分利用できる。我々はあらんかぎりライブや大劇場から身を遠ざける。
・アリストテレス、ベーコン、デカルトの方法論を廃棄すること。思考による数学的な分類は商品生産の実験によって規定されている。
・近親相姦の経済学的規定。自分の子会社に投資して利潤を得る法人企業と、自分の開発した技術によって権力を握るテクノクラートは中小企業の文化組合と哲人警察によって規制されなくてはならない。親子関係の近親相姦は税金を払わないことによる流通の排除によって死滅し、恋愛の欲望は多様性の価格破壊で死滅する。自慰と姦淫の享楽は商品を生産できなくなったことの帰結である。失業者は不満分子になるのだから、文化市場となった学校とネットワーク化された売春によって学問書と恋愛小説が供給されなくてはならない。そのために兄妹の近親相姦、つまり国家と企業の結婚がなされなくてはならない。結婚の形式は所有権の定義である。分かりやすくいうと、道具ではなく生産手段のほうが流通するのだ。